2016年12月27日

おかんじゃけと先生

日曜日の新聞に 「おかんじゃけ」の文字が目に飛び込んできたface08

綿畑の地域の 昔のこどものおもちゃであり 縁起物と言われています175

詳しいことは あまりわからないのですが。
数年前まで おかんじゃけを 作るおばあさんがいたとかで。

男の子は 「軍配」用や 馬に見立てて。
女の子は 髪結いごっこに使用していたと聞いています。

なぜか うちの実家にも転がっていて たぶん父親が 「縁起物」として 手に入れたのではないかと。

まぁ そんなちょろっとした知識がないまま 気になっていたので 
やっぱり いかざぁ~icon16

おかんじゃけを 縁起物の さらにお正月飾りに仕立ててしまうのが すごいface08

と知ったのは 終わった後の夜で 本来 この時期の竹は固く 7月に作製するモノらしい。

長泉の方のご協力で 竹が用意できたということを知った。

てなわけで 鉄のハンマーで 竹を叩く。

平均に 回しながら繊維を 叩き広げていくような。

ここで ちゃんと 広げていていかないと 繊維がぼそぼそになってしまう。

縁起物ということで 来年の2017年をめざし 2017回 たたく方。
たいてい 1000回くらいたたくそうで みなさん 無口にたたいては 正の字を記入されていた。

もちろん、私は黙っていれるはずもなく 150回くらいから 質問と興味のあることをしゃべりまくる。

これは しゃべりだす前に 撮っていただいたface03

なんせ、このおかんじゃけの先生であり、書道家の方が みょ~に気になるicon10
羽鳥地区の話をしつつ 楽しいのだが 私の中がどうも ホラーハウスに入る前のように ドキドキする。
そして、先生の顔をじーっと見ていると 向こうも じーっと見返す。

参加していた方も たぶん なごやかな雰囲気なのに なぜかただよう緊張感face06
本当に ごめんなさいicon11

で、思い切って 質問してみた。
「どこか 市内の小学校の先生してませんでしたか?」
「おぅ してたさ」

あー、思いだした。
小学校の時の 担任ではなかったけど 高学年の時 同じ学年の先生だface08
なぜ、思いだしたくなくて 思いだせず 覚えていたか。

小学校は 何回か転校していて さらに背は低く 雪だるまのように太っていた私。
いじめというより よくからかわれて 赤面症で泣き虫だった そんな時期。

見かねた この先生が 声をかけてくれた。
ここまではいい感じに思うのだが。 この先生は 「鬼の松本」と 呼ばれていた。

「何 泣いてんだぁ~ はぁ~?? いじめっこがいる?  
          何でそこで待っているんだface09逃げりゃあいいじゃんか
ということで 目をつけられかけていただき 朝の自主ランニングだったかなぁ
毎朝 登校してから 授業が始まるまで 校庭をぐるぐる走らせれることとなり。
時にランニング中 鬼の松本に追いかけられ 泣きながら走ったし~ 遠い目~

休み時間は そのいじめっこから逃げるため チャイムとともに 廊下へ出て 校内を走りまくった。
よくやったと 本当にがんばったよ、あの頃の自分。

マラソン大会で びりのさらに 先生が 「もう待ちきれないから」と 押したり ひっぱたりしてゴールしていた私が
6年生で 3位だったことはいまだ 覚えているface01

再会の喜びと あの時の愚痴りを 互いに言い合いつつも。

だいぶ 竹もたたき終えた。

青い部分をそぎ落とし 竹の繊維を 細かくブラッシング。

この状態になると どうしてもくるくるして紡ぎたくなってしまうface02

さらに 染料をつけこんで


水分をとばす~face03

先生は 校長になられたあとは 退職なさって 
今は 書道教室と おかんじゃけ作りの講師として あちこち 行かれているそうだ。

なんか 一言 書道家らしく書いてくださるそうだが 思い浮かばず。

「福寿」って 書いていただいた。 太って ふくよかだった私を すっかり思いだしたらしいface04

先生って 自分の人生に大きく影響する。
松本先生のおかげで いろんな選択肢のある 私の人生の分岐点になったことは 間違いない。

わたしが 行動的であるのも 逃げ出しちゃうのが早いのも 泣かない女になったのも

みーんな先生のせいおかげface01ですよって 言った時の
先生の顔は 今思いだしても ちょっぴり照れるicon14  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)◆日々の出来事

2016年12月20日

日本昔話のような

12月はじめに 美味しいものが届いたface03

手をかけて 自然の恵みからなる 甘露だface05

それも びっしり 箱いっぱいicon14

これは 独り占めできない そう感じて 昔ながらの「おすそ分け」

先日の わたっこ「冬籠り」の会のおやつとしたのだけど。

おすそ分けのつもりが  ふ、増えているface08
ここにはのせられない、私にとって 『今後の課題』というべきものも 手元に来たicon10
もしや わらしべ長者か??

イベントでもよく 「紡いで 織ってまーす。 鶴の恩返し みたいに 障子閉めて~face02

と 話すと どんな織りをしているか 伝わりやすいface02
本当は 織っている中で 綿が舞うから 掃除の関係で 閉めているだけ。
隠れて こそこそではありませんface06

と、先日 記事にした「茶綿のお礼のためのコットンマフラー」
無事 先方に届きました。

喜んでいただけた上に 「今年のもぜひ、今度は他でお役に立ててください178
手作り 竹トンボのバランス細工 付きだface08

他 お世話になりましたって 「かえるとこ」やら あちこちに年末のあいさつをしたのだけれど。

欲しくて探していた 大粒ドングリを「欲しい人いませんか~?」と ごっそりいただけちゃったし。
美味しくできたから 「食べて」って いただけちゃったり~
「いいとこ来た もってけや~ おすそ分け」と いただいたり。

さらに こうしたものまでface08

テーブルに品々を並べ 相方に話したところ。
「昔 読んでもらった かさじぞう あんな感じ??」

う~ん 日本の昔話の中で生きているのだろうか? (笑)
年越しは困らないけど 日々 幸せですicon12  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)◆日々の出来事

2016年12月19日

好きな場所 好きな人

日曜日の夕暮れ前 復活した「かえるとこ」 に 行ってきた。

なんのこっちゃ? と思う方face01

こんな 自然の遊び場を進んだ先 昔の風情をのこす「鈴木亭」
静岡市葵区中ノ郷にある古民家で 登録有形文化財と認定されつつも イベントが開催される集いの場。

ノスタルジックな中に ぎゅぎゅっと 好きな人 居心地のいい人が集まる。

もっと 早く来て ゆっくり浸りたかったなぁ~と ちょい 名残惜しいface03

まったく 関係ないのだけれど。
先週は ほんと~うに いやになっちゃう連続だった。
愛想笑い 苦笑い 作り笑いときた。 あー、顔が痛い・・・face04

が、大切な人ほど ちゃんと向き合って踏ん切りはつけたいもの。
週末は その大半をそれで占めた。
泣かしちゃったり 実は原因が他にあり 延々と語られ1時間face07

自分のお兄ちゃんみたいな存在の人は 久しぶりにもかかわらず ひょうひょうとしていた。
だてに年取ってないなぁと やっぱり すごい人だ。

てなわけで。

丸く 平穏な水面に戻った気がする。

好きな場所 好きな人。
わたしの基盤であり 代えがたい守りたいもの。

来年はここに溶け込みたい そう願う。  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)◆nadukiのお勧め、お誘い

2016年12月16日

今年の織りの〆

無事 「わたっこ商店」の イベント出店も終えて ほっ。
12月は 道具のメンテナンスや ちょいちょい 気になる来年への道筋探し。

の予定だったのだけれどface07
織りが終わらなかった。

またまた 「二度とやりたくないくらいをやっちゃう」face06

もとは、昨年のふじのくにアートクラフトから 始まったのだけれど。
綿で出店しているから やっぱり綿の話で盛り上がるface03

その時 初めてお会いした方から
「おれさぁ 茶綿育てたんだけど どうしていいか そのままなんだよね~」
と いう方がいらして 思わず。
「ください、ここの住所に送ってください」って 名刺を渡したのさ、今思うと 強引だけれど・・・face07

そうしたら 本当に数日後 茶綿が届いて そりゃびっくりface08
口約束ほど あいまいな約束もないし 私もその場では 覚えていても忘れちゃうこともあるicon15

だから、このご縁とありがたさは ちゃんと 最大限にお返ししようって。
で、 マイ1年プロジェクト  
「最大限の努力と 出せる技術を出そう」って

伝わるかなぁ~。
春から ちょいちょい いただいた茶綿をほぐして 少しずつ紡ぎました。
途中 伊勢丹出店で サリー着て紡いだら 泣けるほど 細い糸を紡げちゃうようになり face08
その繰り返しを 半年。

それを貯めにためて 経糸 横糸 マイ手紡ぎですface01

が、思った以上に 細い糸ができるようになり 織っても織っても 進まないicon10

な、わけで 12月突入しちゃいました。

茶綿頂いた方に 無事届いたかなぁ~。
少しでも 気に入っていただけたら なお嬉しい。

ただ嬉しかった そのことがこんな形でしか お伝えできないけれど。
わたしの精いっぱい。  


Posted by naduki at 20:26Comments(6)◆織り

2016年12月13日

きっと おくりもの

今年は 綿畑がミラクルすぎて 政治家でないけれど 「想定外」と、言い切りたいicon11

基本的に 綿畑の 「糸にする」ための収穫は 10月まで としている。
いくつか 理由があるけれど 霜にあたった綿は 弱くて 切れやすい。
そう感じることが 多かったから。

なので たいてい 「葉っぱが枯れたら 終わりの目安ですよ」って お伝えしています。
今年も そうアドバイスして 畑から抜いて 片づけた方も多かったはず。

ごめんなさいicon15
 
うちの畑 12月12日 3週間ぶりの畑です。
見にくいのですが 白いなぁって思うところは 全部綿ですface03

その間に 行くチャンスはあったのですが 近くまで行く手前で 連絡が入り 帰るということが続き。
日曜日も 冬籠り会の後 行こうと思ったら つい 話しすぎて 夜だったし・・・face08

で、どーしても行かなきゃicon16っていう 感じがじわじわ来てまして。
夕方行ってみると 何ということでしょう~icon12
ふくらみ 垂れ下がっても 必死に落ちないで 待っていてくれている綿の姿。
もう この綿畑の風景は 神様からの贈り物。
そんな風景が 一面に広がっていました。 感激して 泣きそうface06

の いい瞬間に 地域の方 YAMAさんが
「なにもたもたしてるんだ! 日が暮れちまうだろ~emoji05

たまたま 夕暮れに来てみて 私がぼーっと立っているのを見かねて。
そんなYAMAさんも 「ええもん みたなぁ」と 言いつつ 収穫を手伝ってくれました。

初 かごに押し込み それでも入りきらない収穫emoji13

それも あり得ないほど ちゃんと弾いていて 綿の状態もいい178
これは 糸になれます、というか 12月の糸は 初めて。

YAMAさんは 綿がはじけても来ない私を ずーっと気になって
「これでいいのだろうか」と思ったそうで やりっぱなしだからね
「完熟ぎりぎりまで待ち 雨(次の日は雨)の前に収穫、 ほんと はらはらさせるがいいタイミングだった」
そう言ってくれました。

デジカメ持っていたら とか 思うけど。
わたしの記憶には ちゃ~んと あの風景は残っています。

建穂の風と 土と 地域の方のあったかい見守り。
そして きっと この土地の神様と 綿の神様の 贈り物だったと思います198

おまけ話。

収穫が終わり YAMAさんが帰られたあと。
ひょいっと 上から降りてきた方から 声をかけられました。
「20年以上前に見た インドだか ウズベキスタンの 綿の畑の風景と同じで 驚いたよ」
若い時に 海外をヒッチハイクで回ったときに見たそうです。

「夕日が綿畑に差し込んで その中にいたの 見てたよ。 ナウシカの 金の草原のようで 大ばば様の気分だったよ」
ありがたいですね。
たまたま 藍の上着着てましたしね。
逆光で 顔も見えないから うししface03  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)■綿 日記 2016

2016年12月12日

わたっこ 冬籠り

日曜日 綿大好きな方々が集まっての 冬籠りの会
めちゃ 楽しかったですface03


おいでいただいた皆さま ありがとうございましたicon14

綿繰り機で ちょいちょい 取るのも それはそれでいいけれど。
電動のばしばしと 綿の種が取れるのは それまた か・い・か・ん175

まわす手がいらないから 両手で 綿を入り口に近づけると。

しゅん~ もう 瞬間に吸い込まれちゃう

手元に種しか 残らない状態。
和綿だから とくにしゃきしゃき 進みます。

よそ見なんかしていられず もう無口にばしばし 種を取られていましたface08

その横で 綿畑の話やら 作品の紹介
綿の話が 尽きないこと。 もう それぞれが 違う場所で活動していることもあり。
情報交換 すごいですemoji49

そうそう ご報告。

ふじのくにアートクラフトで 綿の種無料配布の際 建穂寺へのお心づけ
たくさんありがとうございました。
このたび KAJIさんを通して 観音堂の方に納めさせていただきました。
今年も 封筒が ずっしりemoji54
少しでも 仏像修理が進みますようにface06

さらに 静岡県東部の皆さま 朗報です
ふじのくにアートクラフトの報告 兼 来場してくださった方々にもっと 綿の作業を知っていただきたい。
そんな 想いなど 話した結果。

今回 冬籠りに参加してくださった 伊豆長岡チーム(仮) ← 大まかな地域くくりで ごめんなさい
さっそくに 動いてくれてます。
年内に 打ち合わせを進め 来春 富士市あたりで 綿の展示会から 道具体験(種取りや 紡ぎ)
したいねぇ~icon14と 計画中。

決まり次第 こちらでも お知らせします。
もし、「ぜったい 行くので連絡ください」という方
DMやら メールやら 何かしらの方法で お伝えします。

このブログのメッセージから ご連絡いただけると助かります。
あとは ブログを見ない方や パソコンなど していない方に どうお知らせしようか 悩み中です。

春まで 冬籠りしながら こつこつ進めていきますね。  


Posted by naduki at 20:26Comments(2)◇手しごと

2016年12月09日

綿の種をとる

この時期 けっこうな割合で 聞かれる質問。
「綿の種って どうやってとっていますか?」

がっちり 種に綿がついているので むしり取るのは 大変。
今年も 収穫できた方から けっこうな割合で 泣きの相談が来ていますface07

はじめのうちは 夜な夜なむしっていましたface08
が、今は 昔からある道具 「綿繰り機」 使っています。

見て お気がつきかとface04
そう、御縁あって 3台 うちにいますface03

ネット販売しているところもありますが、たま~に 骨董市やら 田舎のお宅のすみっちょにあります ← ほんとicon10

わたっこ商店の木工担当の すーさんも1年かけて作成中だけれど 納得いかず 
春まで「待て」ということだそうです。

このひとつ前の記事でお知らせしましたが。
 今度の日曜日 12月11日は 「綿の種取り」の集まりをします。

手で ちょっとずつ取るのも 冬の間は楽しいけれど。
バシバシとりたい方には お勧めです。 有料ですけどね。

そんなお誘いで 数人から 予約やらいただきましたので ちょっぴり ほっとしています。

ちょっぴり 種取りしたい方とか 綿の話をしたい方。
どうぞ、いらしてくださいませ~emoji14

手動綿繰り機は ご自由に使えますから 自前の種つき綿をお持ちくださいな。

また いらしゃる「数名」が また 綿にずっぽりはまった方たちなので 私も楽しみなんですicon14

さぁ~て 午前中だけで 話がつきるのだろうか・・・(笑)
  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)◇手しごと

2016年12月03日

わたっこ 冬籠りの会

いよいよ 冬籠りの時期。
おうちで ほっこり過ごそうかと 思いつつ(笑)
わたっこ 冬籠りの会
 と称して 集まらないかなぁと 考えてみました。

日時 12月11日(日) 9時~12時
場所 静岡市葵区建穂2-12 -2 建穂公民館 (駐車場あり)
冬の間、ちょこちょこ 集まっては 情報交換などしませんか? 
おしゃべりに来ても のぞきに来てもOK

今回は 綿の種取り をメインで行います。
なんと 「工房 木輪(きりん)」さん 電動綿繰り機を   お披露目&体験会 しま~す。

15分 500円 だいたい 収獲150g分の種取り 可能。
       
時間予約 しますので 希望時間を申し込みください。
今のところ 10時から 11時20分まで 予約が埋まっています。

また、希望があれば 糸車の体験など 綿に関すること リクエストがあれば お答えしまーす。
主催 なづき まで    naduki@ryuan.com  


Posted by naduki at 20:26Comments(0)◇冬のやりたいこと